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ウクレレの基本チューニングには2種類ある

TAB譜でメロディーを弾いていて気づく

 ウクレレでメロディーラインだけを弾く練習が青帯レベルの方が練習すべきことなのですが、練習しているときに気づくことがあるはずです。あれ?なんだか音が足りない気がする。メロディーがおかしい。
ちゃんとメロディーラインを練習した人ならこの事に気づくんですね。ウクレレは音域があまり広くない弦楽器です。そのため演奏するのに足りなくなってしまう音域が出てきてしまう事があるんです。これを補うために行うのがLOW-Gチューニングです。多くの皆さんが最初に手にしたウクレレはHIGH-Gチューニングとなっています。LOW-Gチューニングはウクレレソロを弾く際に音域が広くなるため非常に有効なチューニング方法です。

弦が違うんです!

 それは便利だ!早速LOW-Gチューニングにしてウクレレ弾いちゃおう!と思ったそこの青帯さん、それは違うのよ・・・。今使っているウクレレのチューニングを変えてLOW-Gにしたって気持ち悪い音になりますよ。実はLOW-Gのチューニングにするにはそのままの弦を使って変更することはできないんです。LOW-Gチューニングにするのは弦を専用のものに変えなければならないのです。LOW-G弦というのがあって、4弦が太い仕様になっているんです。老眼になっている人はよーく見ないとわからないかもしれませんが、ウクレレの弦って実は4本とも違う太さになってるんです。かつてこんな事を言ってこられた方がいらっしゃいました。
「このウクレレ壊れてますよ!!ちゃんとチューニングしたのに変な音がします。交換してください!こんなひどいウクレレを販売してよく平気ですね(怒)!消費者センターに電話しますよ!」実はこれ、HIGH-Gのウクレレ弦をそのまま緩めてLOW-Gにしちゃった方だったんですがそれってウクレレのせいじゃありません。LOW-G弦に張り替えてあげて無事楽しく弾けました・・・というお話でした。

曲ごとに弦を張り替えるんですか?

 よく質問されるお話ですが、そんな事はしません。というか、やっちゃダメですね。ウクレレの弦って張ってから安定するまでに少々時間がかかります。要はチューニングが不安定になっちゃうということなんですが、曲ごとに弦を張り替えしてたら大変ですよね。ですから、High-GとLow-Gのウクレレはそれぞれ別にしておくべきですね。という事はウクレレを2本以上持っているのが当たり前だったりするわけです。もちろん、High-Gのウクレレしか使わないという方もいらっしゃるわけでして、そこはお好みで良いかと思います。High-Gのウクレレはコロンコロンとしたウクレレらしい可愛い響きを持っていますが、Low-Gのウクレレが低音が入っているのでギター寄りの響きを持っています。

どっちを使ったらよいのか?

 どちらを使ったら良いのか?というよりも、使う楽譜によって注意しなければいけないという事になります。楽譜集の中にはHigh-Gでのみ書かれているものもあるし、逆にHigh-GとLow-Gの両方が書かれているものもあります。もちろんLow-Gだけで書かれている楽譜もあるわけです。さらに言えばHigh-GとLow-Gどちらでも弾けるようにアレンジされた楽譜もあります。
演奏したい曲に合わせて弦の変更を行ってください。「Low-Gのウクレレが買いたいんですけど」とお店に行ってもほんの一部を除いて売っていません。お店に並ぶウクレレのほとんどは最初からHigh-Gの弦がセットされています。Low-Gの楽譜を弾きたい方は自分で弦の張り替えをします。難しければお店の人に相談してください。

 どのウクレレでもLow-Gに出来るか?

 理屈上はどのウクレレもLow-Gにできます。しかしLow-Gが合うウクレレと合わないウクレレというのもあります。例えばソプラノウクレレはあまりLow-Gが適しているとは言いがたいところがあります。ソプラノウクレレはネックの長さが短くなっています。そのためLow-G弦を張った場合、テンション(弦が引っ張るちから)が足りずに輪郭がぼやけた音になることがよくあります。中にはソプラノウクレレであっても良いバランスで鳴ってくれるウクレレもありますから一概には言えませんが、私の経験上Low-Gにするならソプラノロングネック以上のサイズほうが良いでしょう。Low-Gに張り替えてみて好みの音ではなかったらHigh-Gに戻して使ったほうが良いでしょうね。「Low-Gにすることは私のプライドですから!」という方がいらっしゃいましたが、締まりのないダラーっとした音になる場合は別のLow-G弦を試してみるか、意地を張らずにHigh-Gに戻してLow-G用のウクレレをもう一本購入したほうが良いかもしれませんね。

Low-G弦に変える場合の注意

 Low-G弦がほかの弦よりも太いから低い音が出るというのは分かっていただけたと思うんですが、すべてのウクレレがそのままLow-G弦に張り替えられるかというと必ずしもそうではありません。元々ウクレレはHigh-Gのセットに合わせて作られていますから、弦を通す溝が細かったり、ナットの溝がHigh-Gに合わせて細かったりします。
ここに太いLow-G弦を通すわけですが、いくらやっても溝に入らない場合があります。こういう時は溝の幅を広げてLow-G弦がセットできるように加工しなければならないことが発生します。この作業は慎重に行わなければ大失敗することがあります。
 溝を広げるのに失敗してしまったウクレレは「ビビりが出る」という事態になります。一度失敗してしまったものは簡単に戻すことができません。弦の太さの違いは0.数ミリ単位の事ですから、ルーペなどを使って慎重に行う必要があります。最も怖いのはナットの溝です。ブリッジ側の溝は弦が抜けないように結び目を太くして対応すれば大丈夫ですが、ナットの溝は元に戻すことができません。ナットはとても重要な部品で、ウクレレのサウンドを大きく左右する場所です。いったん広げた溝を細くする事はできませんから、その場合は専門店に持ち込んで相談してください。High-GをLow-Gに変えることは簡単そうに見えて実は慎重な作業が必要な事なのです。
ナットの溝に弦がきちんと入っていないままだとビビりが出やすくなります。よく見ると弦がナットの溝に入りきれずに上に浮き出していることがあります。すでにLow-G弦にしている方もルーペを使って注意深く確認してみましょう。


弾き語りとウクレレソロの違い

 弾き語りをするのにはLow-GとHigh-Gどっちのほうが良いですか?弾き方とかコードとか違うんですか?というのもよくある質問です。
 正直言えばどちらでも構わないと思います。実はLow-GもHigh-Gもウクレレのコードは同じ押さえ方になります。ですから今までやっていた練習曲はそのまま出来ることになります。お好みでLow-GとHigh-Gを使い分ければよいでしょう。Low-Gチューニングで弾き語りをすると低音が出ますから、その分深みのある弾き語りができます。そのかわりウクレレ独特の可愛い響きは失われます。曲に合わせて選べばよいでしょう。
 ウクレレソロの場合は、どちらでもというわけにはいきません。低音域を必要とする曲ならLow-Gのウクレレを使わなければいけません。逆にHigh-Gで書かれている楽譜なら実はLow-Gでも対応が可能です。4弦の高い音がメロディーラインに使われている場合、2弦や1弦に同じ音が存在しますから、使う音の場所を置き変えして弾くことができます。少し難しいお話になりますから、ここでは解説しませんがゆっくり考えて同じ音がどこにあるか見つけてください。思いがけずLow-Gウクレレで簡単に弾ける場合も多々あります。